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Grand Theft AutoV
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★ ストーリーっちゅうかこのゲームにおける心得っちゅうか ★ 貴方は裏切られて、そして見込み無き者として捨てられた。街の蠢きに飲み込まれる前に行動を起こさなくてはならない。 腐りきった権力者や街の悪党どもは貴方を利用したがっている。 同時にヤツラはお前の首に賞金をかけることもある。 この街で生き残るには、盗み、戦い続けるしかない・・・・・・。
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「法廷で不利な証言をする予定の怪我人(もちろん怪我を負わせたの主人公)が今日病院へ搬送される。 防弾ギブスで全身を固めてやがるので 銃弾効かないし轢いても無駄だから爆殺してくれないかアミーゴ」 ・・・・・・なんてフリーダム!なんてアメリカ的文章なんでしょう! タランティーノならこのお題で映画を一作作りそうです。 もちろん変な日本文化とかくくりつけて自分も出演。もしくは最後に仲間内の殺し合い。 今回私ゴディバが皆さんにお届けする第1弾レビューは、 私のゲーム観念を星一徹のごとき勢いでひっくり返してしまったゲーム GrandTheftAutoことGTAの紹介ですおはこんばんちわ。 前述の「アミーゴ」の文。これは、汚職警官が主人公に頼んだ依頼のひとつ。 こんなような狂った依頼をさらに狂った方法で怒り狂った警察から逃げながら遂行していつか俺は それがこのGTAのゲーム内容です。ジャンルはACT。 典型的な箱庭ゲームです。見た目はね。 (※箱庭ゲーム 決まった舞台の中を行ったりきたりしながら依頼こなしたりアイテム探したりするゲーム) さてこの「GTA」。 普通に第3者の視点でこのゲームをレビューすると、 「グラフィックが汚い」だ 「ストーリーが無きにしも非ず」だ 「何してもいい割にやれることが少ない」 そんな意見が出るのだと思うのですよ。 自分でもそうは思うのです。(実際どこのレビューもそうだしね) 敵のターゲッティング、ロード時間、欠点など数え上げたらキリがありません。 しかし私はこの「GTA」を心から愛してやまないので、 そんな意見は便所のネズミの糞よりどうでもいいのです。 見た目だけで中身がスカスカなのはFイナルFンタジーぐらいで十分です。 唐突ですが、ここで私のゲーム論をちょっと電波受信気味に語ってみることにします。 いいんです。異常なものを正常な視点じゃ語れないと誰かが言ってました。 ゲームというのは「一人の人間の持つ強大な力シミュレーター」だと常々私は考えてしまうのです。 一人のヒゲ親父がキノコで大きくなりながらカメ国による脅威粉砕。 選ばれた勇者とその仲間が「選ばれた」という理由のみのなんか凄い力で世界の脅威粉砕。 イケメンと萌えキャラがなんか凄い力で世界の脅威粉砕。 そして無力に等しい軍隊。王。そしてその他大勢。 今上に上げたゲームの種類だけでなく、(ACT、RPGね)主人公とは別に自分自身が軍師となってキャラを操るSLGも、いくつかのボタンでプロの集う大会に参加するレースゲームもそうです。 ゲームであるがゆえに『選択権』が無く、また自らが強大な力を持つ故に『選択権』が無い、強力な力を持つ人間のシミュレーター。 これが「ゲーム」なのだと。 私の脳内辞書には載っています。(『努力』とかが載ってない欠落辞書) (選択は既にされている・・・・・マトリックスの見すぎですか。私もそう思います。大好きですから。) という観点から、この「GTA」は私の中で「ゲーム」では無いです。 「何でもあり」だから。主に黒い方面に ですが。 もっと言うと、 バットを持って浮浪者を殴り血だまりから金を拾った瞬間に無くなりました。 ディスコに火炎瓶を投げ入れて文字通り『炎の舞』を実行したときも、です。まあ綺麗! ・・・・・まあそれはいいとして、 この「GTA」は「ゲームによくありがちな強大な力を、現代に持ち込んで好き勝手する『モノ』」であり 私の「ゲーム」という括りから大きく外れてしまった『モノ』です。『モノ』。 「何でバットで金奪うのがこんな愉快なのだろう?」 「何でしこたま警察に追われているのに笑えるんだろう?」 「轢いちまえ!」 「・・・・・・ああ!轢いちまおう!!」 それは主人公「のみ」が持つゲーム的な力の成せる技なのだ、と思うわけです。 (何かこう書くとアンチヒーロー物っぽくて嫌だ) ・・・・・・ウザイ?己のゲーム論とか長々語るな? いいんですよ。正気を持って、通常観点で、この「GTA」を語るなんて、 それこそ正気の沙汰とは思えませんし、できません。だって愛してるから。 愛ゆえに人は狂うのですよ。サウザーとかがいい例です。 (愛ゆえに人は苦しまねばならぬ!愛ゆえに3日もこの文章書くのにかかってしまう!) ・・・・・・・・・・・まあ、何だかんだ言ってきましたが、 バットで初めて人殴った時ゲラゲラ笑えるのも、 無茶な依頼を「それは無理だぜブラザーHAHAHAHA」とか言いながら 数多のリトライの末やり通させてしまうおかしな魅力も、(難易度もえらいことになってます) 主人公一人で国家権力とガチンコ喧嘩しようと思わせてしまうのも、「GTA」の歪なパワーがなせる業なのです。 「なんだか知らねぇけど愉快で面白い」。<結局書きたかった結論はこれ この事実が真理であり、人を笑える残虐ファイターに変えるのであり、 筆者にもアレな文章を書かせるのです。 (余談ですが、「汚物は消毒だ〜!(北斗の拳)」を書いていたときの原哲夫は間違いなく爆笑していたと思います。) 異常な視点でしかものを語らせない『モノ』は大好物です。 それ故に一般には受け止められにくいところがあります。 しかし、この「GTA」は瞬く間に日本で売れ、続編である「vicecity」も発売されました。 売れることが良くないとは全く考えないですし、 むしろこれの愛好家が増えることは凄く喜ばしいことでもあるのですが、 これが爆発的に売れてしまう日本のゲーム業界も、どっかで間違ったんじゃねぇかなぁと思う次第です。 もっとやれ。 |