トップ > レビュー > 水曜どうでしょう > 水曜どうでしょうのお話
水曜どうでしょうのお話
それは、1996年秋のことであった。 北海道で小さな小さな深夜ローカル番組がスタートした。 その名は『水曜どうでしょう』。 『ローカル番組』であり『深夜番組』。 誰からも、スタッフたちからも、長く続くとは思われなかったこの番組は、今、日本中で放送され、数多くのファンを獲得している。 DVDは完売を続け、HPのヒットはうなぎのぼり。 この番組で人気を勝ち得たローカルタレント『大泉 洋』は今や全国ドラマで主役を張り、もう一人の出演者『鈴井 貴之』は映画監督の夢を果たした。 この番組が、視聴者、そして出演者にも、与えた影響は多大なものである。 かく言う私も、そして相方のオーサも、この番組の熱狂的ファンである。 私はこの番組のせいで、全国ネットのバラエティを全く見なくなりさえした男だ。 今現在、番組は休止の形を取っている。 しかし、『終了』ではなくあくまで復活を前提とした『休止』であることも、この番組の人気を物語るものであろう。 さて、単なる1ローカル番組が、ここまで人々を熱狂させたものとはなんだったのであろうか? 彼らがたどった道筋にツッコミを入れながら、考えて見ることにしよう。 |