トップレビュー > ロマサガ・ミンストレルソング

Romancing・SaGa

- Minstrel Song -

機種 PlayStation 2
発売元 すくえに
発売日 2005/4/21
ジャンル RPG
価格 7140円[税込]
備考 なにをするきさまー!

 

 封印から1000年・・・。
 結界の力が弱まりつつあり、ふたたびマルディアスの地に不吉な影が忍び寄ろうとしています。
 主人公達は邪神サルーインの復活をとめることができるのだろうか・・・・?

 

 ※ぶっちゃけレビューじゃないです。感想でもないですね。
 言うなれば(ギャルゲのヒロイン)好きだー!みたいなパッション。
 そんな類のものを書きなぐってるだけです。




 何でプレイしなかったんやろ?
 あんな雰囲気がどうこう自由度どうこうメタルサーガの時言ってたのに。

 というわけでゴディバ久々のレビュー。
 ロマンシングサガ ミンストレルソング です。


 何ていおうか。とりあえずもう100点満点あげていいでしょうね。
 これほどまでにRPGだったRPGを、僕は本当に久しぶりにプレイ出来たわけですからね。




 何て言えばいいんだろう。初めてドラクエ5に触れ、わけもわからずうろつきまわったあの感覚とでも言おうか。
 実は大して強くも無かったスライムナイトを最後まで連れ回してしまったあの感覚とでも言うべきか。


 今までやってきたRPGのセオリーが全て通じなかった というのもあるかもしれません。今考えると。

 というのもまあロマサガ知ってる人にはもう常識過ぎてゲップが出る話ですが

 1.敵がどんどん自分に合わせて強くなる
 2.隠されたイベント進行度によるイベント進行。進みすぎると自動で失敗になったりする。
 3.閃き。術合成。マップアビリティ。など独特すぎるシステム。
 4.とんでもなく自由。自由だからのんびり出来ないし戦闘回避の必然性も出てくる。
 (自分が強くなると敵も強くなる&イベント進行もしてしまう。)


 など、ドラクエFFの感覚からは全く攻略を見出せないシステムてんこ盛りだったわけなのです。

 いやね。でももうそんなこたぁどうだっていいや。





 何だろ。多分俺RPGやって超久しぶりに感動してる。

 いやもうベッタベタなんだ。RPGとしては。
 神話があって、悪の神がいて、それが復活しちゃうからなんとかせいってストーリーなんだよ。

 でもね。それは最初に言われないんだ。
 最初は8人の主人公それぞれの事件や目的を持って始まるんだよ。




 でさ。
 自由に冒険を楽しんで、時にはバッカみたいに強い敵にボッコボコにされたり、スゲェ技閃いて狂気乱舞したり偶然強い武器手に入れてニッタニタしたりしてくんだよ。

 自由だから何週もやるともっとよく分かるよ。
 自由だから、ボロボロになる。自由だから、運まかせ。

 最後の最後まで弱い武器で進むハメになったらそりゃ俺が悪いんだ。
 財宝発掘を試そうとしなかった。

 ジュエル欲しさに宝箱スキルを上げてなかった。
 ダラダラ戦ってイベント終わっちゃったんだ。

 自由ってのは何してもいい何でも出来るから自由じゃない。
 それに伴う責任と罰とがっかりがあるから自由と言うんだよ。




 それだけじゃねぇのよ。
 ある意味難易度を高くしてる要因ではあるけどイベントに関わるキャラクターはそりゃかなり多い。


 でもさ。ただムービー垂れ流してベラベラ持論言って終わりとかじゃないんだよ。

 『イベントをクリアしたいから』自分で話しかけてるんだよ。
 『そういやアイツあんな話してたっけ。何か知ってるんじゃないの?じゃあ話してみようじゃないの。』みたいな。

 それが大当たりで引き金になってまたイベント進行するんだよ。


 だから何が言いたいのかっていうと、

 NPC一人ひとりがイベントでグダグダ喋られるより遥かに『自分が考えて見つけ出したキーパーソン』としての存在感をかもし出すってことなんだ。

 だから、イベントを数多く頑張ってこなそうとすれば、いろんな人が頭に残っていくんだよ。


 自分が考え、情報を集め、救い出した人々。
 各地を奔走して、そのたび見かけたただの人々。
 自分もその手助けをした、信念を貫こうと頑張る人々。
 神話に従い、自分を助けてくれた人々。
 何度も何度も立ち寄った、色とりどりの町。村。国。
 そして全ての舞台となったこの世界。


 何か全部が頭に残ってさ。ホームグラウンド的に感じるようになってくるわけ。

 ぶっちゃけスゲェ愛おしくなってくるわけ。いいとこわるいとこ全部ひっくるめて。
 世界萌えとかいう新しいジャンル確立するぐらい。




 急激にゲーム内部の話に戻るけど、このロマサガの世界、『マルディアス』って本当にキレイだと思う。
 グラフィック的な話じゃなくってさ。

 各地域のまるで違う特色、どこか漂うエキゾチックさ。
 ガラリと変わるその音楽も合間見えて本当に美しいですよ。
 もうね。このゲームのヒロインは世界だって言って良いぐらい。


 主人公も主人公でさ。おぼっちゃんだったりコソ泥だったり世間知らずの森の人だったり三十路の踊り子だったりするわけだよ。
 そんなどこか漂ってたダメ差加減。最初からヒーローだったんじゃないという事実。

 それがあるから余計に、最後の最後で人類代表、英雄として選ばれたことに感動を覚えてくるんだよ。


 この世界を守るため命を張れる人。この世界を本当に好きになった人。
 そんな人を英雄に選ぼうとしてたわけさ。神様だって。

 でさ。神様じきじきに守ってくれって言われるの。世界と人々ぜーんぶ。
 それもさ。命を賭けて。だよ?1000年前におんなじ感じで悪の神様と戦って死んじゃった英雄のように だよ。




 勇者として旅立ったならそりゃオメェが魔王倒さないで誰が倒すんだよ って話になるんだけど。
 ゲーム内でも言及されてたように、神様側も英雄を選ぶ選択の余地があったわけさ。自分じゃなくって。




 このゲームで本当に自由を感じさせてくれるのはそういうところだとおもうんだよねぇ。

 悪行やらなんかや散々こなして、まあどうせだからラスボスも倒しちゃう?的スタンスもあり。
 正義に生き、神様に正式に認められ、ラスボスと戦うのもアリ。


 ラスボスがどの主人公を使っても一緒ってのは、大事なのがそこに至るまでの過程なんだからいいじゃないか。

 どういう気持ちで最後を迎えるのか。どんな道のりを通るのか。
 それが一番大事なんじゃないですかねぇ。





 まあ、シナリオの感じ方なんてどうだっていいという人もあるだろうから、「ゲーム」としての細かいところをあげていくと、


・グラフィックは綺麗 というより 味がある。

 3頭身キャラだってむしろ変な8頭身よか遥かにいい。


・戦闘テンポの良さ。多分RPG至上最高クラス。

 だからといってエフェクトに力が入ってないとかそういうことは全く無く、迫力があり美麗で、なおかつテンポ良く進むのでロマサガがいわゆる戦闘メインRPGであるところの真骨頂を見受けられる。


・音楽

 ぶっちぎりでRPG至上最高。コレに至っては異論を認めたくない。

 山崎まさよしによる主題歌『メヌエット』も、ここまでテーマやシナリオに合っているモノは無いんじゃないかと思う。


・システム

 武器の耐久度やBPによる技選択のバランスが絶妙。「戦略」をハッキリと生かすことが出来る。
 連携の爽快感、閃きのうれしさ。何をとっても史上最強。ありえない。

 マップアビリティは、装備し忘れると悲惨極まりないが、ステルス、忍び足など非常に便利なスキルも多く、また財宝発掘によるレアアイテム収集の楽しさなど、うれしいところくすぐってくれるじゃないのと思える。

 足が遅い?
 それはマップアビリティを生かしてない証拠。
 交渉、ステルス、忍び足などを駆使すれば、戦闘回数は非常に少なく出来る。

 まず役に立たないことは無いので、詰まったりしたらまだ試していないスキル、武器などをバンバン使ってみるといい。
 道は必ず開かれる。








 ほめすぎ?
 いや。んなこたぁ無いと信じてる。





 いやー。
 何か一人でどこまでも突っ走ってワケわかんなくなりましたが、いろんなところで言われているように欠点?といわれているところもたくさんありますよ。


 何をしたらいいかわかんないとか言う人絶対いるし、システム煩雑すぎてわけわかめとか。
 他にも3頭身キャラがキモいとかね。


 だからレビューしておいて何だけど僕ぁロマサガを誰にも勧めません。


 最初の頃の、システムを理解できない敵がやけに強いなんてところでやめられたりしたら凄く悲しいですからねぇ。

 後になっての技閃きの爽快さ、システムを理解し始めることによる大逆襲。最後の最後までド王道でステキな世界。
 そういったものを感じて欲しいんですよボカァ。
















 ・・・・・・ん?
















 『最初のシステムを理解できなかったりして突き放されているように感じている時期』・・・・・と。
 『後半のシステムを理解できて最高に楽しく愛しくなってくる時期』・・・・・・・。
















 アアソウカ!要スルニ!

 
ロマサガもツンデr(思考停止)

トップレビュー > ロマサガ・ミンストレルソング