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悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス
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◆ ストーリー ◆ 1944年、世界は大きな混乱の中にあった。この全世界を巻き込む2度目の戦争は 不安と憎しみ、恐怖を撒き散らし無数のむくわれない魂を生み出した。 その怨念は人の世を恨み、邪悪なる城を呼び寄せる。 過去幾度と無く現れ近隣を蹂躙し災厄を撒き散らす『魔王ドラキュラ』の城。 人々はその城を 悪魔城 と読んだ・・・・。
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(11月16日日記に追記したものです。) ヤバいヤバい!これマジヤバイよ!! 言ってしまおう。 いままでの(RPG化以降のドラキュラ)で最高傑作に近い!! もう何というかね。今までのRPGドラキュラにおける全ての欠点を完全に克服して、 なおかつバランスはあの最高傑作『月下の夜想曲』に非常に近くなってるという、 まさに奇跡としか言いようの無いシロモノなんですわこれが。 何ぃ?あの名作、月下の夜想曲を知らないだぁ!? あの有野課長もはまったんだぞ!!しっかりチェックを怠るな!! 何ぃ??ドラキュラシリーズ自体わかんない? んじゃあここ見なさいよ!見たら寝なさいよ!!(藤村) で、内容説明。 今作はアレです。前作前々作と続いてきたドラキュラの生まれ変わり高校生シナリオをはずれ、 純粋なファンタジー・・・つっても第一次世界大戦云々ですがまあ要するに近代でない時代背景に戻ったわけですわ。 んでもって主人公がブチャラティ(ジョジョ第5部)としずかちゃん。 ブチャラティがムチ振るってナイフ投げてしずかちゃんが魔法バンバン打つゲームです。さっぱりわかりませんね。 えー、主人公のジョナサンとシャーロットたんを操って悪魔城をアレしてナニして若本を倒すのが目的です。 ハイ。別にストーリーなんぞどうでもいいのです。 ストーリーはどうでもいいですがシャーロットたんは(もういいか。止めておこう) ボス難易度のかなりな上昇(レベル、装備よりもプレイヤーの腕重視バランス)やら、 広い悪魔城を何度も探索するモチベーション維持のためのミッション実装(アイテム取ってこいレアモン倒して来い)やら、 念願のムチ武器大量実装やら(振るうモーション大好き)、 主人公が二人になったことによるド派手な合体攻撃andアクション増加やら、 いろいろありますがんなもんどうでもええんじゃ! いいか!RPGドラキュラで一番楽しいのはアイテム集めだ!! 無駄すぎて使えなかったりするアイテムを必死こいて集めるのが楽しいんだようひっひっひっひっひっひ さあ早く腐ったドリアン(ややレア)を得る作業に戻るんだよさあ早く!! いいからさっさとかびたパンを集めるんだよホレ!! まあそんなグロ作業はどうでもいいとして。 RPGドラキュラには・・・というか特に近作には、 ほぼ全ての敵にアイテムドロップが設定されています。 前述の使うとダメージになるようなアホアイテムを始め、とんでもない強力な武器、ゲームバランス崩壊もいいところな防具、 見た目チェンジが無いのが悲しくなるようなアホ衣装系防具(バスローブ とかビン底メガネ)とか、 ありとあらゆるアイテムがすごい量存在しているわけです。 あの最高傑作『月下の夜想曲』でも、 どう見ても某Q太郎をモデルにしたような『キュウ』という敵が、 大量に出すハズレアイテム『ラーメン』にまぎれて超レア武器『ヴァルマンウェ』 を出したりしました。 ちなみにこの『ヴァルマンウェ』はラスボスを瞬殺できます。 暁月の円舞曲でも、レッドミノタウロス という敵が全方位カバーできる上にダメージがとんでもないソウル (身に着けると技が使える要するにスキルの素) を落としました。 ちなみにこのソウルによって繰り出せる技でラスボスを瞬殺できます。 蒼月の十字架でも(略) (中略) このソウルによって(略)はラスボスを瞬殺(略) とまあ。ラスボスが弱いシリーズではあるものの、バランス崩壊武器防具はありとあらゆる数存在していたのです。 でまあ、本来こんなレアドロップなんてのはあくまで飾りであり遊びであるわけですが、 今回は『敵のアイテムドロップ種類数』『そのアイテムのレア度』がハナっから表示されているのです。 なのでたとえば、 ポーション ★ ??? ★★★★★ なんて敵がいれば、もうエレクトなのです。エレクチオンなのです(池上遼一風表現) 「ナニ!?ナニその★の数!? レアじゃね!?超レアじゃね!?狩るしかなくね!?SATSUGAIするしかなくね??埋めるしかなくね?」 で、その結果この5★のアイテムが強力な武器だったりするともう大変です。 うれしさのあまり目があさっての方向を向いてニヤニヤしてるかもしれませんね。鉄格子のついた病院行きです。 で、そのニヤニヤブンブンSATSUGAIタイムが終わったらまた新たなレア武器を求めて悪魔城をさまようのです。 エンディングはありません。あえて言うなら究極のレアでラスボスとかいうちょっと固めな敵を瞬殺したらおしまいです。 そしたら今度はアイテム欄を埋める作業なのです。 腐ったミルクや腐ったドリアンやさびたかんづめを集めまくって敵データのアイテム欄を埋めまくるのです。おお楽しい! ・・・・・・・・・理解できませんかそうですか。 まあ、でも、その、アレだ。腐った食べ物に欲情するのはナシとしても、 コナミ往年の素晴らしい楽曲の数々をリメイクしたBGMの数々がこれまた素晴らしいのですよ。 昔の遺産の流用とも取れちゃうかもしれませんがいいものはいいのでいいのです。日本語を喋れ俺。 そしてさっきは興奮の余りどうでもいいとか言ってしまった絶妙すぎる難易度。 レベル制で武器もあるARPGなんて後半ゴリ押し展開になってしまうのがほとんどなのですが、(事実月下の夜想曲もそうでしたが) 今作は最後の最後までプレイヤースキルを問われる非常に絶妙な難易度なのです。 それぞれの武器や魔法のバリエーションが、攻撃力や属性よりもスピードやモーションで多彩さを出しているのがええのです。 必殺技が強力だけどもモーションが大きい武器(魔法)、攻撃力が無いものの隙が少ない武器(魔法)。 攻撃力モーションともに程度は低いけれども遠距離攻撃が可能な武器(魔法)。 前述の腐りモノハァハァアイテムハァハァやり込みも無論アツいのですが、 こういった武器のバリエーションを生かした腕試しがアツいのも大きなポイント。 パートナーシステムだって今までに無いほど攻略に厚みを持たせるのですよ。 二人の主人公を生かして、一人をオートでオトリ化しもう一人を自分で操って背後から攻める とかね。 自分がオトリで必死に攻撃をよけつつ、もう一人に攻撃させる なんて手もあります。 これらの戦略の豊富さを生かしたアクション性。 やりごたえは非常に十分で今までRPG寄りだったシリーズから、 もう一つステップアップ出来た記念碑的作品だったんじゃないでしょうかねぇ。 さすがドラキュラシリーズ20周年作品なのですが、 頼むからもうちょっと力入れて日本国内でも売れて欲しいなぁと思うのでした。 DSのACTではガチで最高峰なんで。 |