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Shining Force NEO

(シャイニング・フォース ネオ)

機種 PlayStation2
発売元 セガ
発売日 2005/3/24
ジャンル ピュア・ファンタジーRPG
価格 7140円[税込]
備考 プレイヤー人数:1人
セーブデータ容量:128キロバイト
全年齢対象
プレイ時間 90時間くらい

◆ ストーリー紹介みたいな ◆

 マックスの行く手を阻む「闇」を操る闇の眷族、生き別れた兄の消息、葛藤、そして衝撃の真実。
 壮大なストーリーで展開するピュア・ファンタジーRPG!

 (パッケージより抜粋)

 

 前作のあまりの酷さに嫌気が差してしまったシャイニングシリーズですが、シリーズ最多である『シャイニング・フォース』の新作です。
 そもそも、『シャイニング・フォース』シリーズをやったことがある人は少ないのでは? と思いますが。


 まず『シャイニング・フォース ネオ』の良いところは2つあると思われます。
 その一つは、あまりにわかりやすい実直なストーリーです。

 最近ではゲームのクオリティも高くなっていて、単純な仕掛けでは受けにくくなっています。伏線を張り巡らしたものや一筋縄ではいかない奥深いものまであります。
 こういったストーリー展開は非常に面白いのですが、その反面として何度もクリアしないと謎が解けなかったり、ストーリーが整理できないと途中から全くついていけなくなるなどというデメリットを抱えています。

 そんな『シャイニング・フォース ネオ』はというと、上記の通りこれに当てはまりません。
 何故なら、ストーリーの序盤にして、誰がラスボスでどんな展開かがわかってしまうほど。


 しかし、それだけでは良いところとはいえません。もう一つの良いところがあって始めて成立します。
 それは、余計な要素を省いていることです。

 もう一度、最近のゲームと比較してみましょう。ハードの性能向上により、美麗なグラフィックや圧倒感のあるムービーなど表現の幅がどんどん広がっています。また、やり込みができるよう複雑なゲームシステムを用いるゲームも多くなっています。
 当然ですが、無駄にきれいなグラフィックは重く、複雑なゲームシステムはゲーム初心者を倦厭させてしまいます。

 『シャイニング・フォース ネオ』では、適度なグラフィック、適度なゲームシステムとなっていて、非常に初心者にやさしいつくりになってます。


 たしかに、これでは満足のいかない人は多いでしょう。
 しかし、最近の主流である、見た目がきれいなゲーム、内容が複雑なゲームではないからこそ、こんなゲームが良いと思えるのでしょう。





 さて、小難しい話はこれくらいにして、個人的な主観で行きましょう。というか、それで話すのが普通ですね。


 前作の反動で、戦闘パートが非常に面白いです。

 主人公マックスを操作して、並み居る敵をギッタンギッタンのメッタメタにします。
 マックスは剣、大剣、弓、杖の4種類の武器を装備でき、それぞれ異なった性質を持っています。
 大剣で豪快に戦っても良し。弓でチクチク攻撃するも良し。ある意味、プレイヤーの好みがわかるゲームかも。


 戦闘パートを面白くする要素はまだあります。
 まず、フォースフレームと呼ばれる、カスタマイズによってマックスを強化することができるのです。

 このフォースフレームも種類が豊富で、能力自体を上げるものや、特定の種族にダメージを与えるものなどがあります。
 カスタマイズの仕方によっては、戦闘を有利にできたり、低レベルで進めたりすることができるものです。

 他にも、武具の強化や仲間の選択などがありますが、これはまあマックスの状態次第といったところですかね。


 さて気になるロードですが、これがまた恐ろしいほどにスムーズ。前作のロードっぷりがウソのように思えるほどです。
 しかも、敵がワラワラいても処理落ちすることはあまりありません。
 まあ、このロード時間が長いという人はもっと気長にゲームやりましょう。ファミコンディスクシステムとか初期のプレステとかのゲームもやりなさい。ありがたみがわかるから。





 当然というかなんといいますか、やはり不満点というものはつきものです。
 なかでも戦闘バランスはどうかと思いました。

 たしかに戦闘パートは面白い。それはたしかです。
 しかし、中盤辺りからその戦闘バランスに問題が生じてくるのです。

 以前日記でも書いたように、一部の敵がやたら脅威的で、どんなデバッグをしたのかしりませんがその攻撃力が異常なのです。防御力を目一杯上げても即死、ということも多々あります。
 隠しダンジョンならまだわかるのですが、中盤でそれをやられると非常に心が折れてしまいます。それさえどうにかなればまだ良かったのに。




 最近のゲームに飽いてきた、嫌気が差してきた人はやってみたらどうでしょうか?
 さすがにジャンルにピュア・ファンタジーRPGと銘打ってることはありますよ?

 ・・・いやゲームそのものに飽きてる人には無理な話か。

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