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真・女神転生 STRANGE JOURNEY
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◆ ストーリー紹介 ◆ 南極に忽然と現れた、あらゆる物を分子崩壊させながら巨大化する亜空間によって、人類は地球と共に消滅する危機に立たされていた。この亜空間、シュバルツバースに猶予を失った人類は、その内部に有人探索艦を送るという最後のプラン、シュバルツバース調査隊を承認した。 人類の科学技術を結集したシュバルツバース調査隊は、滅び行かんとする人類の未来を救うべく、彼らの想像を超えた存在たちが待つ世界へと旅立つのである・・・。 (説明書抜粋)
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どれほど『真・女神転生』の続編を待ち望んだだろうか。 巷では『ペルソナ』シリーズが流行り、すっかり明るいシリーズとして認識されたようだったが、本来はどす黒く一寸先は闇のようなダークな世界観でした。 そもそも『真・女神転生』とは、悪魔というモンスターを会話ないし仲間にできたことや、3Dダンジョンを採用していたことが当時としては斬新だったんですね。 それに、善だけが正しいとは限らないというストーリーも魅力的でした。 『メガテン』独自システムといえば、やはり仲魔の合体。 2体以上の悪魔を合体させて数ランクアップの悪魔を仲魔にするという、背徳感たっぷりの要素です。 さて、『真・女神転生 STRANGE JOURNEY』ですが、まさに正統続編といっても過言ではないほどのダークな世界観を引き継いでいるのです。 開発者たちがナンバリングにして出そうか悩んだほどだそうですし。 シュバルツバースという閉鎖空間を作り上げてそこから脱出できなくするという絶望感と、敵がアンノウン状態(認識できない状態)から出現するという恐怖感が『メガテン』シリーズにピッタリなんですね。 初めてですよ、RPGでびくびくしながら行動したのって。 あと、過去のシリーズの良いとこ取りだったりします。 世界観は勿論、『デビルサマナー ソウルハッカーズ』のGUMPのインストールソフトや、GUMP内での合体なんかがいい例です。 新要素としては、デビルCO-OPという追加攻撃が可能になっていますが、これはまあコマンド式バトルに一味追加した程度なので、特に言及しなくてもいいでしょう。 目立った不満点は、ボス戦が運頼みすぎることですね。 あの攻撃を喰らわなければ死なないとかそういうレベルです。 悪魔との会話が最大2回までっていうのも寂しいものでしたね。 もはや会話が仲魔にするか追っ払うかの二択に近いものがありましたし。 たまには意味もなくふつうの会話をしたいですよ。 あとは雑魚戦でも油断すると即ゲームオーバーな難易度はちょっとアレですが、世界観にマッチしすぎているのでこちらは否定できないw 欲を言えば、マグネタイトを復活させてほしかったですね。 たしかに携帯機向けではないし煩わしいところがありますが、あれがあるから仲魔を召喚してる感が出ているんですよね。 うっかり強力な悪魔を作ってしまったが、マグネタイトとマッカの消費量を考えると出しづらい・・・とかね。 そういうもやもやした感じもあったほうが世界観にマッチするんですよ。 ただまあ、シュバルツバース内は悪魔の住処という設定なので、マグネタイトなしでも実体化できているから要らないと判断されたんでしょうね。 次回作ではマグネタイトありでお願いします。つーか『デビルサマナー』の続編でいいや。 長々と書きましたが、良作なので是非皆さんにもプレイしてほしい。 たしかにとっつきにくいところがあるけれど、RPG好きなら間違いなくハマることでしょう。 魔人アリスもいるよ! |