METAL MAX 2 (メタルマックス2)
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◆ ストーリー紹介みたいな ◆ 謎の大地震により、文明は崩れ世界は荒廃し、どこからともなく現れたモンスターたちが徘徊していた。そんななか、バイアス・グラップラー軍団という凶悪な組織が存在していた。 彼らは人間狩りと称し、数多くの人間たちをさらっていった。 主人公の両親も、このバイアス・グラップラー軍団の毒牙にかかり、殺されてしまう。 ひとりぼっちになった主人公を拾ったのが、女ソルジャーのマリアだった。 主人公は両親の仇を討つためモンスターハンターになることを誓い、マリアと共に世界を流浪していたが、マドの町にて主人公の命運を決める事件が起きるのだった・・・。
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はーい、レビュー第4弾ですな。 メタルマックスの続編『メタルサーガ』の発売記念ということで、過去作品の一つをレビューしたいと思います。 メタルマックスシリーズにおいて、これは外せない共通点があります。 それは、戦車のカスタマイズです。 旅をしていると、主人公は戦車を手に入れます。 この戦車は、この荒廃した世界を生き抜く上で必須の武器、あるいは防具でもあります。 戦車の手入れを怠れば、それだけ自分に被害が被ってきます。 そういう意味でも戦車のカスタマイズが重要であり、メタルマックスの肝でもあります。 戦車は各パーツごとに分類され、本体であるシャシー、攻撃手段であり様々な種類が存在する主砲、副砲、S-E(スペシャル・イクイプメント。いわゆる特殊装備)、戦車を動かすために必須なエンジン、各パーツを制御するために必須なCユニット、と6種類あります。 ただし、シャシーとエンジンとCユニットは必須で、なければ戦車を動かすことが出来ません。 あと、戦車を守るための装甲タイルというものがあります。 いわゆるHPです。(SPと書かれており、シールドポイントと読みます。) これはエンジンの積載上限から各パーツの重量を引いた分だけ搭載できます。ここ重要。 当然、強力な武器は重いため、装甲タイルも多く積めません。 しかし、敵の装甲を貫ける武器がなければ、傷一つすら負わせることもままなりません。 攻撃を取るか、装甲を取るか、はたまたバランスを取るか、この選択も醍醐味の一つでもあります。 私は強い武器を一つだけ使って、装甲タイルを貼りますが、何か? ・・・とはいうものの、臨機応変に変更してますが。 パーツ選択だけではありません。 戦車、武器のカスタマイズも可能なのです。 副砲の攻撃力を限界まで引き上げ敵を一掃するも良し、主砲の弾数を増やして長期戦に備えるも良し、S-E専用戦車に仕上げるも良し、と改造の自由度が広いので、自分好みの戦車を作ることが出来ます。 名前も付けられますしね。 あと、「戦車」のことは「クルマ」と呼びましょう。 これ、メタルマックスの掟。(ぇ ストーリーも他のRPGと趣が違います。 その一つが自由度の高いところでしょう。 あっちで薬草を取ってきて! とか、向こうの山賊をやっつけて! とか、攻略必須なイベントをこなす必要が殆どありません! 自由気ままに世界を旅すればいいのです。 だって、主人公はハンターであって勇者ではないのですから。 戦車の改造に明け暮れてもいいし、ひたすらおたずねものを狩るのもいいし、酒をおごってもいいし。 でも、せめて敵討ちくらいはしておきましょう。 そうでもしなければ、死んでいった人たちが報われませんしね。 そのほかにも、登場するキャラに魅力があります。 死んだ者を生き返らせるマッドサイエンティスト Dr.ミンチ、復讐を果たそうと海の怪物に立ち向かう船長 ビイハブ、とんでもないあだ名を選ばせる戦車設計者 バトー。 上記の彼ら以外はもちろん、名のない町人の台詞もどこか印象に残るものがあります。 しかも、台詞の全てが、メタルマックスを象徴するかのようなものばかりです。 「押してもいいんだぜ。懐かしいドラム缶をよ!などなど・・・。 ただの脇役でしかない彼らにも、重要人物であるかのような振る舞いをします。 特に2番目の台詞は、まさにメタルマックスの世界を象徴しているかのようなものです。 登場するキャラも個性的ならば、モンスターたちも個性的な一面があります。 砂漠に一つの背びれを見せて徘徊する スナザメや、金をたくさん落とすゴールドアントが密集すると名前が「金の絨毯」になる、出会うと直ぐに逃げ出すらしいが、私は一度も出会ったことがない カミカゼキングなどなど・・・。 あまりのインパクトに、ドラクエ並みにモンスターを覚えてしまいます。 因みに、FC版の『1』、もしくはSFC版の『リターンズ』には、更に強烈なモンスターがいますが、それはまた別の機会に。 彼らのあまりにもユニークすぎる姿をみたら、きっと忘れることができないでしょう。 そこもメタルマックスの素晴らしいところなのです。 発売当時にしては、やり込み要素がふんだんに盛り込まれています。 無意味とも思えるアイテムが存在していたり、パーツを強化すると能力と共に名称が変更されたり、全8種の戦車のカスタマイズ、おたずねものを全員始末、タンスや蓄音機などの家財購入などなど・・・。 これらの大半は普通に遊んでいては達成できないものなので、十分にやり応えもあります。 あまりの素晴らしさに酔いしれた人の中には、戦車一人旅や戦車なしの旅と、究極のシバリでクリアをしようという人たちもいます。 私にはそんな根気もありませんし、なによりそれをすることがどんなに大それたことなのかを知っているからやろうとは思いません。 例えるなら、戦車一人旅は『ファイアーエムブレム』で常に単騎突撃、戦車なしの旅は『ファイナルファンタジーX』ですっぴんのまま進めるようなものでしょうか。 おそらくもっと過酷でしょうけど。(テッドブロイラーのせいで。)←多分ネタバレ。 実は私はGBAでリメイクされた『メタルマックス2改』からシリーズに初めて触れたのですが、今遊んでも遜色のないゲームです。 しかし、GBA版は手抜きなのかなんなのか知りませんが、SFC版とくりそつで(バグからなにまで。)、そのわりにはグラフィック、サウンドがヤバイことになっていたのです。 なので、原作であるSFC版メタルマックス2を遊んだところ、再度素晴らしい作品だと実感しました。 竜退治の冒険はもう飽きた! という方。 自分だけの戦闘スタイルで進めたい! という方。 是非やってみましょう。 きっと、あなたもメタルマックスの世界に酔いしれますから。 最後に一言。 戦車が怖くてソルジャーがやれるかーっ! |