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クロニクル オブ ダンジョンメーカー
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◆ なんとなく誤解を招きそうなストーリー紹介 ◆ ダンジョン。そこは凶暴な獣や魔物をはじめ、果てには魔王までもが棲みつくという、それはそれは恐ろしいところ。 では何故、魔物たちはダンジョンが好きなのか。 それは、魔物たちにとってダンジョンとは棲み処だからなのである。 フロアが広ければ広いほど、ダンジョンが深ければ深いほど、より多くの魔物がそこへ棲みついていく。 その魔物の習性を利用して魔物をおびき出し、魔王を倒そうとする一人の無類のダンジョン好きが平和な城下町のすぐそばでダンジョンを創り始めたのだった・・・。
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・・・なーんてストーリー紹介したけど、ぶっちゃけストーリーなんてないよ! あるのはダンジョン作りと魔物退治のふたつ! あとはオマケに過ぎないのだよ! と、書いてしまえばお終いなんだけど、それじゃあレビューでもなんでもないのでちゃんと書く。 この『クロニクル オブ ダンジョンメーカー』(以下、『クロダン』とす)は、とにかくダンジョンを創ってそこに蔓延る魔物を倒すゲームなのだ! ・・・ああっ! やっぱり変わってねえや! というか、後輩とかに「これ『巣作りドラゴン』に似てますよね?」とかいわれたけど、それなんてエロゲ?(知ってるじゃん、アンタ) なんていうか、ここまでやれることがはっきりしたゲームも珍しい。 最近のゲームでは、とにかくオマケ要素をつけまくって本編そっちのけになるようなものが多いですよね。 おそらく、単発だけでは弱いと判断する会社が多いんでしょうが、それが逆効果に繋がることもあるので何事もほどほどがいいのですが。 で、『クロダン』に関しては本当にダンジョン創りと魔物退治しかないんですよ。 一応、「クエスト」という寄り道イベントがあるのですが、ぶっちゃけダンジョン創りと魔物退治の副産物で勝手に解決されるので、ある意味ないに等しい扱いだったり。 他にも、魔物図鑑やアイテム図鑑もあるけどそれも副産物で解決!(何だそれ では何故ここまでハマれたのか。 理由は単純で、ダンジョン創りが好きだから。 そのメインであるダンジョン創りは、通路や1D部屋といったようにあらゆるパーツを使うことでダンジョンを創っていきます。 創りようによっては、『WIZ』のような迷路もできます。 しかし、ただ闇雲にダンジョンを創ればいいというものではありません。 殆ど分岐点のないただただ長いダンジョンがあると飽きてきますよね? そこですよ! そこ!(どこだ 分岐点が多く、迷いやすいダンジョンでは攻略甲斐があるでしょう。 それが魔物が好む地形なのです。 とはいえ、創った本人が迷うかもしれないというのはどうなんだと思う人がいるかもしれませんが、そこは親切設計。 簡易マップが表示できるので、自分のダンジョンで迷うことはありません。 ある程度、ダンジョンを創ったら一晩待ちます。 翌朝ダンジョンを訪れて魔物がいた時に、なんかグッときたらその時点であなたはこのゲームにハマったも同然。 というか、この達成感が味わえない(もしくはわからない)とこのゲームを最後までやり遂げることはできないといっても過言ではありません。 しかし、このゲーム。 色々と改良の余地があるんですね。 ダンジョンのパーツもなんだかんだいって少ないんですよね。 部屋の殆どは入口が一つしかないので、突き当たり=部屋というのもちょっと寂しい。 音楽があんまりよくなかったな。 なんか印象に残らないんだよね。聴いてても単調で飽きるし。 おそらくメインであるダンジョン創りと魔物退治の邪魔にならない程度にしたと思うんですが、これでは逆効果ですよ。 もう少し音にメリハリがあって、尚且つBGMの種類が多ければよかったんじゃないかと。 まあ、音楽知識のない私がいってもしょうがないんですが。 その代わり、朝と夕方の城下町のBGMは最高に良いので、余計悔やまれる。 あんまり触れてないけど、戦闘がちゃちい。 戦闘パートはアクションなので、殆ど自分の力量=戦闘力となります。 でも、駆け引きがなんもないので、強い装備でごり押しすればなんとかなるのはちと考えもん。 (とはいえ、ボス戦でゴリ押しすると死ねるのはさすが) 武器の種類もたくさんあるけど、結局アクションディレイの小さい剣に落ち着いてしまうのも考えもん。 まあ、ダンジョン創るのが好きならこの辺に関しては気にならないでしょう。 むしろ気にしてたら最深層までたどり着けないよ! それよりもさ、ダンジョンを創る人とそれを攻略する人の2人で遊ぶとなんか面白そうじゃない? そうでもないですか、そうですか。 |