428 封鎖された渋谷で
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◆ ストーリー紹介 ◆ 200X年某日――始まりは、ひとつの誘拐事件だった。雑踏に紛れた小さな事件が、やがて世界を揺るがす危機に変わる。 道路・電車・報道・・・。 全てが断たれていく街の中で、あなたは選択を迫られる。 そう、世界を一変させる「運命の選択」を・・・! (パッケージ裏抜粋)
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久しぶりのレビューなので、ちょっと緊張気味ですw この『428』は、チュンソフトが新たに提唱したサウンドノベルというアドベンチャーゲームです。 物語を読み進め、ところどころに出現する選択肢を選ぶだけ。 選択肢によってはその後の展開ががらりと変化するのが特徴的です。 しかし、ただ選択肢を選ぶならゲームブックや小説でも十分でしょう。 しかし、文章の背景には美麗のCGが表示され、効果音が巧みに演出を盛り上げるなど、本ではできないゲームらしさも兼ね備えているのです。 そういった演出の上手さが功を奏し、サウンドノベルというジャンルは爆発的に広まったのです。 その後、チュンソフトは『街』というゲームをリリースします。 それまでのサウンドノベルは主人公視点しかなかったのですが、『街』は複数の主人公によって物語が紡がれるという、全く新しいサウンドノベルでした。 例えば、Aの主人公で何気ない選択肢を選ぶと、Bの主人公にとんでもない災難に巻き込まれバッドエンドに・・・といったように、他者に影響を与えるようになったのです。 他にも、TIPとZAPの存在も大きいものでした。 TIPはある単語の雑学を確認できるのですが、ものによってはそこで別の物語が展開されるなど小ネタが満載でした。 ZAPは物語の続きを解放させるものであり、そのためある主人公だけ偏らないように配慮されているのです。 そんなわけで、『街』が発売されて十数年経過した今尚、絶大な人気を誇っているのです。 さて、何故こんな説明をしているかといいますと、『428』も『街』の系譜を引き継ぐ作品だからです。 複数の主人公、絡み合う選択肢、そして『街』と同じ舞台となった渋谷・・・。 その要素を挙げればきりがないほどです。 代わりといってはなんですが、最初に選べる主人公は8人から5人と少なくなっています。 そのおかげで『街』の選択肢はさりげない程度の影響でしたが、『428』ではとても大きな影響力を持つことになるのです。 更に技術の進歩もあって演出の幅も広がったため、全体的に深みが増しているのです。 他にも、物語のテーマがテーマなだけっていうのもありますが、5分刻みで展開されるため『街』にはない危機迫る臨場感があります。 雰囲気としては、海外ドラマの『24』に近いものがありますね。 そのため、『428』はやや非現実的な展開が待ち受けています。 そこにしっかり着いていけるかどうかが問題でしょう。 そう考えると『街』はまだ現実的なシナリオだったと言えますね。 ちょっと非現実的なシナリオもありますが、全体的にはそういえるかと。 ここまで書いていると不満点がないようですが、細かい点であったりします。 どうして操作方法が縦持ち優先なのか、それだけがどうしても不満でした。 クラシックコントローラを使わせようという意図も嫌いです。 しかしまあ、その点も最初だけで後からは気にならないレベルになるでしょう。 ファミ通が40点満点をたたき出したときはひやひやしましたが、こちらが思っていた以上の作品でしたので、未プレイの方は是非どうぞ。 無意味に隠し要素が豊富なのでそれを探す楽しみもあります。 あとこれだけ書いといてなんですが、私は『街』の方が好きですwwwwサーセンwwww |